情報・システム研究機構 女性研究者活動支援室

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新着情報

2017/08/23

「無意識のバイアス(偏見)」を知っていますか?

人間は意識できる物事に比べてはるかに大量の情報を無意識の領域で処理していると言われています。しかし無意識レベルの思考や判断を自覚・制御することはかなり困難です。

無意識レベルでの思考は、成長の過程で生育環境や教育、社会からの様々な情報入力によって、個々人で違った形で形成され、本人は取捨選択することができません。環境入力に基づいて形成される無意識領域の思考回路が、無意識のバイアス(Unconscious bias)と呼ばれるものの基盤となっています。

無意識のバイアスは、もとは動物の生存戦略として生じたものと考えられています。たとえば、生命をおびやかす外敵に出会ったら、襲われる前にまず逃げることが先決でしょう。一刻を争う判断によって危機的な状況から逃れる、ショートカットの反応として発達してきた脳機能のひとつが無意識のバイアスの根本であると言われています。

無意識のバイアスは、程度や性質の差こそあれ、誰でも持っています。個人には何ら責任がありません。バイアスがかかっていない思考と比較して、判断に要する時間が圧倒的に短くて済むという利点もありますが、生命に危険が及ぶような外敵が減った、管理された現代社会では弊害のほうが目立つようになり、様々な問題が起こり得ることが報告されてきています。
たとえば、人種、男女、年齢、肥満の度合いなどで人を判断し、差別することは良くないされていますが、そうした多様性に接した時、どの程度ご自身の心の動きを把握できているでしょうか?

心にひそむ無意識のバイアスを自覚するだけで、判断はより公平なものに修正ができるようになります。経営戦略として多様性を取り込み、業績向上につなげようとする民間企業では、その潜在的な危険性が理解され、社員研修にも取り入れられるようになっています。


一方、大学や研究機関などの研究の現場では、どのような弊害が考えられるのか。今回新たに、男女共同参画学協会連絡会によって編集されたコンパクトなリーフレットに、その情報がまとめられています。
「無意識のバイアス」について興味を持たれた方は、ご一読をおすすめいたします。

以下のリンクから無料でダウンロードできます。


研究現場での「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」の実例についてのご意見もお待ちしています。


男女共同参画推進室 コーディネーター 中村淑子

2017/07/26

(統数研)平成29年度第1回ランチョンセミナー

平成29年6月15日
統計数理研究所 平成29年度第1回ランチョンセミナー
「ドイツの男女共同参画と子育て事情:社会学者として、一児の父親として」を開催しました。

 ドイツ・デュッセルドルフから研究調査のため来日された社会学研究者、クリスティアン・タークソルド(Christian Tagsold)氏(ハインリッヒ・ハイネ大学 現代日本学研究室 教授)を演者としてお迎えし、今年度最初の研究所男女共同参画推進室主催となるランチョンセミナーを開催しました。
 タークソルド氏は、大学院で日本学を専攻するために来日されたことをきっかけに、その後の研究活動やサッカー等のスポーツ振興を通じ20年以上にわたって日本とかかわってこられました。現在は現代日本学研究室で教鞭をとっておられ、日本語も堪能で、今回の男女共同参画推進に関するセミナーも日本語でお話いただきました。
 セミナー前半では、タークソルド氏ご自身が約1年の育休を取得された立場からの実体験をもとに、現在のドイツでの子育て環境をご紹介いただきました。ドイツは地方自治体によって実施されている支援策が異なり、旧東西ドイツの社会システムに由来する違いや、南部・北部の経済的な地域格差によっても支援内容に違いがあること、またドイツにも少子高齢化の問題がある一方、中東からの移民の増加を労働力不足の解消につなげようとする動きがあり、移民への教育も重要視されているとのことでした。
 前半は時事問題の絡む話題提供となり難しい用語も頻発しましたが、ターグソルド氏の温かな人柄、質問に対する真摯な姿勢に加え、日本語で対応いただけたことで、セミナー後半の質疑応答も盛り上がりました。育休中の研究活動について、国や自治体からの経済面でのサポートに関するドイツと日本の共通点や違いについて等、出席者全員から活発に意見が出されました。男性が積極的に育児に参加することのメリットについては、父親も母親と同等に子供とのつながりが出来る点であるとタークソルド氏が答えられたのが非常に印象的でした。
 今年度から統計数理研究所の男女共同参画推進室長となられた伊藤副所長からは、これから子育てを経験する若い世代の男性教員の参加を得て、ざっくばらんな意見交換が出来るよい機会となったとのコメントを頂きました。直前の開催通知にもかかわらずご参加くださった皆様方、優れた演者をご紹介くださった伊高静先生に感謝いたします。

 男女共同参画推進室では、ランチョンセミナーでお話しくださる演者の方(国内外)を募集しています。どうぞよろしくお願いいたします。


2017/07/24

JST「情報管理」に、エッセイ「女性研究者のリアル」が掲載されました

 科学技術振興機構(JST)が発行する月刊誌「情報管理」7月号に、国立情報学研究所 坊農真弓先生のエッセイが連載されています。
連載第一回「女性研究者のリアル」は、web上で自由にお読みいただけます。

 女性の多様な生き方が認められるようになった昨今ですが、それでも産む役割は生物学的な制約として女性の側にかかっています。
沢山の選択肢があるように見えながら、必ずしも希望のものを選べるわけではないのも現実です。

 ご自身の生い立ちから、第二子を希望される著者は、研究も育児もおろそかには出来ないと人一倍の努力を重ねたことから、期待に相反して体調を崩されてしまいます。

 そこで、一人の女性研究者を重い現実(リアル)から救いだした「一条の光」は、いったい何だったのか?

 現実を乗り越え、新たなステージへと飛躍された著者は、これから挑戦の時を迎えるだろう若手研究者へのエールとして、このエッセイを書かれました。エッセイの中では情報・システム機構の女性研究者活動支援事業の企画のひとつ、平成27年の「論文合宿」についても触れてくださっています。
また在外研究での貴重なご経験も本エッセイの大きな特色のひとつとなっています

 女性研究者の”real”と”ideal”を克明に描いた連載第1弾、下記リンクからお読みいただければと思います。



2017/06/23

ジェンダーサミット10プレゼン資料

発表スライドです。

・Sonja Ochsenfeld-Repp (German Research Foundation, ドイツ),
 "Equal Opportunities in Research and Academia"




・Linxiu Zhang (Chinese Academy of Science 中国),
 "Gender Equality and Green Development"




・Kellina M. Craig-Henderson (National Science Foundation, 米国),
 "Developing Evaluation Methods for Diversity in Research: Challenges, Pitfalls and Strategies"




・Rubiyah Yusof (Malaysia-Japan International Institute of Technology, マレーシア),
 "Empowerment of Women in STEM: Malaysian Perspective"




・Sarah Dickinson Hyams (Equality Challenge Unit, 英国),
 "Athena SWAN:Improving gender diversity in STEMM"

2017/06/23

ジェンダーサミット10の開催報告

 ジェンダーサミット10・分科会4「ダイバーシティ推進に係る評価手法の提示」は、情報・システム研究機構 機構長 藤井良一氏がジェンダーサミット10幹事会からの要請を受けて取りまとめを行いました。分科会委員として沖縄科学技術大学院大学のMachiDilworth氏、日本大学の大坪久子氏、京都大学の中島正愛氏、IRIS科学・技術経営研究所のイリス・ヴィーツォレックら男女共同参画推進のエキスパートが科学・技術の各分野から加わり、講演者の選定や議論する内容等について開催の約1年前から意見の交換を進めてきました。

 科学・技術分野における男女共同参画の推進度合や直面している課題は文化的・歴史的背景や宗教観によっても異なること、今回のサミットがアジアパシフィックをターゲットとしていること等を考慮し、分科会4では米国・英国・ドイツ・中国・マレーシアからそれぞれ5人の講演者を招へいすることに決まりました。

・Sonja Ochsenfeld-Repp (German Research Foundation, ドイツ),
 "EqualOpportunities in Research and Academia"
・Linxiu Zhang (Chinese Academy of Science 中国),
 "Gender Equality and GreenDevelopment"
・Kellina M. Craig-Henderson (National Science Foundation, 米国),
 "Developing Evaluation Methods for Diversity in Research: Challenges,Pitfalls and Strategies"
・Rubiyah Yusof (Malaysia-Japan International Institute of Technology, マレーシア), 
 "Empowerment of Women in STEM: Malaysian Perspective"
・Sarah Dickinson Hyams (Equality Challenge Unit, 英国),
 "Athena SWAN:Improving gender diversity in STEMM"

 サミット当日、分科会4のセッション前半では、上記の5人の講演者からそれぞれ異なる文化的背景を持つ国々における男女共同参画推進の現状と課題をご紹介いただきました。(講演スライドは次の記事でご覧いただけます

 セッション後半部分では聴衆からの質問に答える形で講演者が意見を述べた後、分科会委員が取りまとめた各国の推進機関の評価指標を一覧とした統合リストを資料として配布し、これから本格的に組織改革に取り組む大学・研究機関にとって何が最も有効で波及効果の高い取組になりうるかの評価指標について議論しました。ポルシャ社のエリザベス・ポリッツァー氏による巧みなリードで、講演者と聴衆とが一体となっての白熱した議論が盛り上がり、途切れることのない意見の応酬はセッション終了時間まで続きました。

 セッション終了後、講演者と委員は会場から場所を移し、提言作成のための白熱した議論が続けられました。ジェンダー平等の推進を加速させるための効果的な手法のアイデアの中には、日本の状況を踏まえた提案もありました。競争的研究資金の選考・評価のプロセスに申請機関のジェンダー平等推進の度合いが影響するような仕組みの提案など、挑戦的なアイデアに講演者・委員からの強い賛同が集まり、これも提言のひとつに盛り込まれました。その成果は即座にプレゼンテーションの形にまとめられ、最終日午後のプレナリーセッション中で大坪委員から発表されました。

 サミットでの反響から、分科会4の成果であるスタンダードな評価手法が、日本の科学・技術の研究現場におけるジェンダー平等の推進に貢献することを、関係者の多くから期待されているとの印象を受けました。分科会4の委員は今回のサミット終了後も引き続き共通指標の策定と関連機関への提言により日本とアジア各国のジェンダー平等の推進に取り組んでいく予定です。



「分科会4」会場風景(予想を超える数の聴衆が来場され満席となりました)



「分科会4」の司会を務める 情報・システム研究機構 藤井機構長
2017/04/28

News Letter 第5号発行しています(掲載が遅れました)

News Letter 第5号
ダウンロード版は、こちらです。NewsLetter5.pdf
2017/04/27

ジェンダーサミット10の開催について

情報・システム研究機構(機構長 藤井良一)は、
ジェンダーサミット10の協賛機関として
開催理念にコミットするとともに
準備から開催に至るまで応援をしています。


 ジェンダーサミットとは世界各国におけるジェンダー問題の解決・男女平等の推進を目的に2011年より開催されている国際会議です。
 10回目となる今回は日本が開催国となり、「ジェンダーとダイバーシティ推進を通じた科学とイノベーションの向上」をメインテーマに様々な議論が行われます。
 男女共同参画推進に強い関心を持つ当機構の藤井機構長が中心となって準備を進めてきたセッションの1つ「ダイバーシティ推進に係る評価手法の提示」では、政策や研究費配分機関に対してインパクトある提言の形成を行う予定です。

 

会場:一橋講堂(千代田区一ツ橋2-1-2

日時:平成29525日(木)~26日(金)

主催:科学技術振興機構、日本学術会議、Portia

オフィシャルサイトhttp://www.gender-summit10.jp/jp/


2017/01/16

女性研究者研究活動支援に関するアンケートの実施


女性研究者の活動支援に関するアンケートを実施します。

・実施期間: 平成29年1月16日(月)~平成29年2月3日(金)
・回答URL:https://www.enquete-web.com/rois-yakushin/
IDとパスワードはメールに記載しておりますのでご確認ください