第十回 小さなことからコツコツと
情報・システム研究機構 事務局 総務課総務係長 水谷 彰
平成26年12月19日
最近、「イクメン」という言葉が、新聞等でちらりほらり出て来ています。男性の育児への参加の推進、配偶者との家事分担や女性の気持ちになって考えてみる勉強会など、様々な取り組みが行われているようです。
少し前のことですが、「妊婦さん」の気持ちになるということで、コルセットのようなベルトをつけて家事等を行うとどうなるか?ということを体験する機会があり、やってみるとこれがなかなか、「しんどい!」通常の動きもさることながら、思うように動くこともしづらい。このような状況で、家事、仕事などをこなすということは、なんと凄いのだろうと感心し、偉大なことだとしみじみ思いました。
申し遅れましたが、私は、平成26年度から男女共同参画推進委員会のオブザーバーをさせて頂いております。オブザーバーの立場でございますので、委員の皆様とは、ちょっと違う点もあるかもしれませんが、どうかご容赦ください。
大学職員として勤務しておりました時に、少しだけ学内保育園の手続関係の事務を担当しておりました。その際に感じましたことは、「ユーザーのニーズ等を把握しながら的確に分析し、最適な支援を行う。」ということが大変重要なのだと気づかされました。もちろん、様々な条件などで、すべてが整うということではありませんが、「基本姿勢」として考える上では大事ではないかと考えます。併せて、女性研究者は、結婚や出産、育児などのライフイベント、そして研究、家事等で、目まぐるしい日々を送っているので、様々な場面での「支援」や「相談体制」の機会がたくさん出来るという事が、結果として女性研究者の研究を支援する大きな成果に繋がるのではないかと思います。また、男性の方々に対しても、「相互理解」、「相談」、「相互協力」といった部分で、長期的な視点で、更に一歩進んだ形で対応できる環境づくりを共に進めていく必要があると思います。
今年度、情報・システム研究機構では、女性研究者研究活動支援事業が採択され、新しい支援体制を構築し、新たな一歩が始まります。その歩みは、どのようなものになるのでしょうか?より充実した研究者支援に向かって、微力ではございますが共に歩んでまいりたいと考えております。