情報・システム研究機構 女性研究者支援活動室
このページは2015年8月~2017年3月まで運営されてました女性研究者活動支援室サイトのアーカイブになります
国立情報学研究所軽井沢国際高等セミナーハウスにおいて、「平成27年度女性研究者のための論文執筆合宿セミナー」を開催しました。講師7名、スタッフ3名等を含む総勢23名が、初秋の軽井沢へ集まり、セミナーやネットワーキングに参加しながら論文執筆にも集中する充実した3日間となりました。
合宿期間中には外部講師による3本のセミナーが開催されました。講師は公益社団法人日本工業英語協会副会長/科学技術英語教育センター長の興野登先生、日刊工業新聞社論説委員兼編集委員の山本佳世子先生、東京大学大学院理学系研究科准教授/広報室副室長の横山広美先生で、論文執筆のポイントについてご講演をいただきました。
また「ロールモデルに学ぶ」と題し、研究所の垣根を越えて先輩女性研究者のお話を聞く機会を設けました。情報・システム研究機構の郷通子理事、国立極地研究所の東久美子教授、国立情報学研究所の新井紀子教授、国立遺伝学研究所の平田たつみ教授にお越しいただき、研究の内容、研究者としての生き方、これまでの研究者人生の中で行ってきた事柄等についてのお話をお聴きしました。
20日プログラム
13:00-13:20 | 開会式(主旨説明、オリエンテーション、自己紹介) |
13:30-15:30 | セミナー① 興野 登氏 「研究者に求められる科学技術英語の攻略法」 |
16:00-17:30 | セミナー② 山本 佳世子氏 「研究費が増やせるメディア活用術」 |
19:00-20:00 | ロールモデルに学ぶ① 東 久美子氏 |
20:00-21:00 | 情報交換・ネットワーキング |
13:30-18:00 | 論文執筆 |
21日プログラム
9:00-10:30 | ロールモデルに学ぶ② 郷 通子氏 |
10:30-11:30 | ロールモデルに学ぶ③ 新井 紀子氏 |
13:30-15:00 | セミナー③ 横山 広美氏 「分かりやすい日本語解説を書くには?」 |
15:20-16:00 | 論文相談会・ワークライフバランス相談会 |
16:00-17:45 | 自由討論① (合宿・ROIS躍進プログラムについて) |
19:30-21:00 | 情報交換・ネットワーキング |
8:30-18:00 | 論文執筆 |
22日プログラム
9:00-10:00 | ロールモデルに学ぶ④ 平田 たつみ氏 |
10:00-11:30 | 自由討論② (先輩女性研究者との座談会) |
11:30 | 閉会式 解散 |
8:30-10:00 | 論文執筆 |
参加者は、様々なプログラムへの参加を通して、女性研究者どうしの緩やかな絆を築き、自然豊かな環境の中で論文執筆を行い、充実した3日間を過ごしていました。
なお、論文執筆合宿セミナーの詳細についてはニュースレター第2号にも掲載しています
国立極地研究所会議室を会場とした集う会は、統計数理研究所より6名、国立極地研究所より3名の参加者があり、女性研究者のみならずURAや事務職員が参集しました。
最初に郷室長から、「女性研究者のための論文執筆合宿セミナー」について、「参加する女性研究者のニーズに添う内容となるよう、参加者のニーズに合わせて内容を組み立てている」との説明がありました。
その後、女性研究者から、「女性研究者比率の目標値とその達成見込み」についての質問や、「統計・情報分野では科研Aを取得する女性がほとんどいない。大きいファンドを取る女性を育てることが必要」、「男女共同参画のためには執行部に女性がいると良い」「マネジメント力をつけるために、マネジメントセミナーなどを行うと良い」「大学院生も支援の対象とした方が良いのではないか」等の意見が闊達に出されました。
国立遺伝学研究所では女性研究者支援の一環として子育て支援にも力を入れています。子供を連れての転勤には不安がつきものですが、着任前の研究者に三島地区の保育園情報の提供を行いその解消に務めています。
所内の支援活動の拠点として、また子育て女性者の利便性を図る目的で、多目的保育室兼遺伝研女性研究者活動支援室を所の本館一階に開設し、7月4日にはその開所式を行いました。所員やその家族46名が参加し、多目的保育室の今後の運用についての説明を行い利用者と意見交換を行いました。