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事業評価結果が公開されました。
当機構で平成26年度から平成28年度まで実施した「女性研究者研究活動支援事業」の事後評価結果が下記に公開され、総合評価「A」となりました。
(JST)科学技術人材育成費補助事業
以下は、評価結果の抜粋です。
(1)評価結果
総合評価「A」(所期の計画と同等の取組が行われている)
(目標達成度:b、取組:a、取組の成果:a、実施体制:a、継続性・発展性:a)
(2)評価コメント
機構長のリーダーシップにより、分野の異なる4研究所を機構として適切にまとめ、各研究所の実状に即した形で女性研究者の活躍促進に取り組み、女性承継研究者の採用比率が目標の25%を上回る等、一定の成果を上げたことは評価できる。女性研究者の母集団が特に少ない学問分野の問題を的確に把握し、研究者の公募に女性限定公募を導入し、一般公募においても女性応募者が増加する状況を作り出したことは評価できる。今後は、優れた女性研究者を育成し大学等他機関へ転出させるとともに、優れた女性研究者を大学等他機関から機構に積極的に迎え入れる仕組を構築することを期待する。
【機構内のお知らせ】来年度の研究支援員制度の募集を開始しました!
【締切りました】
本機構では、平成26年度の「女性研究者研究活動支援事業」の採択を機に、当該年度から研究支援員制度を設け、出産や子育て、介護等のライフイベント中の女性研究者をサポートしてまいりました。
上記補助事業が終了した平成29年度については、対象者の範囲を特に支援を必要とする男性研究者にも拡大して本制度を実施いたしましたが、来年度も引き続き本制度を実施することとしましたので、研究支援員の配置を希望される方は、募集要項に従って申請ください。
(今回から通年の申請が可能です)。
◆研究支援員制度 募集要項(様式のダウンロードもこちらから)
◆研究支援員制度のQ&A
I-URIC/4機構連携男女共同参画シンポジウムを盛況裡に開催しました!
「無意識のバイアス(偏見)」を知っていますか?
研究現場での「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」の実例についてのご意見もお待ちしています。
(統数研)平成29年度第1回ランチョンセミナー
平成29年6月15日
統計数理研究所 平成29年度第1回ランチョンセミナー
「ドイツの男女共同参画と子育て事情:社会学者として、一児の父親として」を開催しました。
ドイツ・デュッセルドルフから研究調査のため来日された社会学研究者、クリスティアン・タークソルド(Christian Tagsold)氏(ハインリッヒ・ハイネ大学 現代日本学研究室 教授)を演者としてお迎えし、今年度最初の研究所男女共同参画推進室主催となるランチョンセミナーを開催しました。
タークソルド氏は、大学院で日本学を専攻するために来日されたことをきっかけに、その後の研究活動やサッカー等のスポーツ振興を通じ20年以上にわたって日本とかかわってこられました。現在は現代日本学研究室で教鞭をとっておられ、日本語も堪能で、今回の男女共同参画推進に関するセミナーも日本語でお話いただきました。
セミナー前半では、タークソルド氏ご自身が約1年の育休を取得された立場からの実体験をもとに、現在のドイツでの子育て環境をご紹介いただきました。ドイツは地方自治体によって実施されている支援策が異なり、旧東西ドイツの社会システムに由来する違いや、南部・北部の経済的な地域格差によっても支援内容に違いがあること、またドイツにも少子高齢化の問題がある一方、中東からの移民の増加を労働力不足の解消につなげようとする動きがあり、移民への教育も重要視されているとのことでした。
前半は時事問題の絡む話題提供となり難しい用語も頻発しましたが、ターグソルド氏の温かな人柄、質問に対する真摯な姿勢に加え、日本語で対応いただけたことで、セミナー後半の質疑応答も盛り上がりました。育休中の研究活動について、国や自治体からの経済面でのサポートに関するドイツと日本の共通点や違いについて等、出席者全員から活発に意見が出されました。男性が積極的に育児に参加することのメリットについては、父親も母親と同等に子供とのつながりが出来る点であるとタークソルド氏が答えられたのが非常に印象的でした。
今年度から統計数理研究所の男女共同参画推進室長となられた伊藤副所長からは、これから子育てを経験する若い世代の男性教員の参加を得て、ざっくばらんな意見交換が出来るよい機会となったとのコメントを頂きました。直前の開催通知にもかかわらずご参加くださった皆様方、優れた演者をご紹介くださった伊高静先生に感謝いたします。
男女共同参画推進室では、ランチョンセミナーでお話しくださる演者の方(国内外)を募集しています。どうぞよろしくお願いいたします。
JST「情報管理」に、エッセイ「女性研究者のリアル」が掲載されました
(みんなの声)研究者紹介の記事をUPしました
情報・システム研究機構で働く研究者をご紹介します。
統計数理研究所 特任助教 伊高静先生
ジェンダーサミット10プレゼン資料
発表スライドです。
・Sonja Ochsenfeld-Repp (German Research Foundation, ドイツ),
"Equal Opportunities in Research and Academia"
[Ochsenfeld-Repp]_Session4_GenderEqualityDFG_Horizon2020.pdf
・Linxiu Zhang (Chinese Academy of Science 中国),
"Gender Equality and Green Development"
[Linxiu Zhang]_20170526_GS10_presentation.pdf
・Kellina M. Craig-Henderson (National Science Foundation, 米国),
"Developing Evaluation Methods for Diversity in Research: Challenges, Pitfalls and Strategies"
・Rubiyah Yusof (Malaysia-Japan International Institute of Technology, マレーシア),
"Empowerment of Women in STEM: Malaysian Perspective"
[Rubiyah Yusof]_STEM_survey_updated_19May2017_survey.pdf
・Sarah Dickinson Hyams (Equality Challenge Unit, 英国),
"Athena SWAN:Improving gender diversity in STEMM"
ジェンダーサミット10の開催報告
ジェンダーサミット10・分科会4「ダイバーシティ推進に係る評価手法の提示」は、情報・システム研究機構 機構長 藤井良一氏がジェンダーサミット10幹事会からの要請を受けて取りまとめを行いました。分科会委員として沖縄科学技術大学院大学のMachiDilworth氏、日本大学の大坪久子氏、京都大学の中島正愛氏、IRIS科学・技術経営研究所のイリス・ヴィーツォレック氏ら男女共同参画推進のエキスパートが科学・技術の各分野から加わり、講演者の選定や議論する内容等について開催の約1年前から意見の交換を進めてきました。
科学・技術分野における男女共同参画の推進度合や直面している課題は文化的・歴史的背景や宗教観によっても異なること、今回のサミットがアジアパシフィックをターゲットとしていること等を考慮し、分科会4では米国・英国・ドイツ・中国・マレーシアからそれぞれ5人の講演者を招へいすることに決まりました。
・Sonja Ochsenfeld-Repp (German Research Foundation, ドイツ),
"EqualOpportunities in Research and Academia"
・Linxiu Zhang (Chinese Academy of Science 中国),
"Gender Equality and GreenDevelopment"
・Kellina M. Craig-Henderson (National Science Foundation, 米国),
"Developing Evaluation Methods for Diversity in Research: Challenges,Pitfalls and Strategies"
・Rubiyah Yusof (Malaysia-Japan International Institute of Technology, マレーシア),
"Empowerment of Women in STEM: Malaysian Perspective"
・Sarah Dickinson Hyams (Equality Challenge Unit, 英国),
"Athena SWAN:Improving gender diversity in STEMM"
「分科会4」会場風景(予想を超える数の聴衆が来場され満席となりました)
「分科会4」の司会を務める 情報・システム研究機構 藤井機構長